巻き爪予防

巻き爪予防×正しい靴選び

 

1. はじめに

 

1.1 巻き爪とは

 

巻き爪は、爪が肉に食い込むことで生じる症状であり、これを放置すると炎症や感染を引き起こす可能性があります。
足に合わず爪への負担が大きな靴は巻き爪の主な原因と言えます。

 

 

1.2 巻き爪予防と正しい靴選びの重要性

 

靴選びは巻き爪予防にとって非常に重要です。適切な靴を選ぶことで足元の健康を守り、痛みや不快な症状を未然に防ぎましょう。
また、適切な靴選びは外反母趾や内反小趾といった問題を防ぐのにも効果的です。
なお、外反母趾や内反小趾を発症すると巻き爪になりやすくなることが知られています。

 

 

2. 正しい靴の選び方

 

足の指や爪にかかる負担が少ない靴が、良い靴です。

 

2.1 サイズ選び

 

巻き爪予防の第一歩は、正しいサイズの靴を選ぶことです。足の幅や長さを正確に測定し、足にフィットする靴を選びましょう。余りにも小さい靴や締め付ける靴は避け、適切なサイズ感を意識しましょう。
なお、大きければよいと言うものでもありません。大きすぎる靴は歩きづらく歩行時に足の指や爪に余計な負担を掛ける事があります。

 

2.2 形状と素材

 

靴の形状と素材も巻き爪予防に大きく関わります。通気性の良い素材と、足の形に適したデザインを選びましょう。皮膚に優しい素材を選ぶことで、足元のトラブルを減らすことが可能です。
また、ハイヒールは避けるのが望ましいのですが、どうしてもハイヒールを履く必要がある場合は、あまり高くないヒールにしましょう。幅も狭すぎると負担になりますので、見栄えよりもフィット感を重視しましょう。

 

2.3 左右差

 

靴は左右同じサイズで作られていますが、人間の足は左右に差がある事があります。
靴によって、その差を吸収できる靴もあれば、あまり余裕のない靴もあります。
試着する際は必ず両足共に履いてみましょう。

 

2.4 時間差

 

実は足のサイズは時間によって変わります。
起きた直後は小さく、寝る前は大きくなります。
よく聞く「靴は夕方に買え」というのは、午前中の足のサイズに合わせて買うと、夕方にはきつい靴になってしまうためです。
当然の事ながら、仕事の都合などで昼夜逆転した生活をされている場合は、仕事に行く前の夕方ではなく、仕事が終わった後の午前中に買いに行くと良いでしょう。

 

 

3. 靴を選んだ後の注意点

 

3.1 日常的なケア

 

巻き爪予防には、日常的な足のケアも重要です。適切な爪の切り方や、ストレッチも有効です。
靴についても「気にするのは買う時だけ」ではいけません。靴の内部は常に清潔に保ちましょう。古くなると清潔に保つのが難しくなる事もありますので、定期的に靴を買い替えるようにしましょう。
これにより、巻き爪予防だけでなく様々な足の病気を防ぎ、足の健康を保つことができます。

 

3.2 子供の問題

 

成長期の子供は足のサイズも変わっていきます。だからといって、大きめの靴を選ぶのは好ましくありません。狭かったり小さかったりする靴だけが巻き爪の原因になる訳ではありません。
足に合わない大きな靴も、靴の中で足が動いて指や爪に負担を掛ける事があります。
妥当な靴を選んだ場合も、いずれきつい靴になりますので、定期的に靴のきつさを確認し、適切なタイミングで新しい靴に買い替えましょう。

 

3.3 大人の問題

 

実は大人でも年を取っていくに従い、足の形は少しずつ変化していくと考えられています。
このため、年配の方の場合、若い頃にはいていた靴が足に合わない事があります。
日々使用する靴であれば、古くなって買い替える事もあるのですが、たまにしかはかない靴の場合は昔買った靴でも寿命が来ていない事があるでしょう。
礼服用の靴などでたまに使うだけなら良いのでしょうが、転職などでいままで滅多に履かなかった靴を常用するような時は、本当に今の足に合っているのか確認しましょう。
また、たまに履くという場合でも、余りにもサイズや形状が合わない場合は短時間で豆が出来るなどの問題が発生する事もあるので、足の健康という観点からは、見た目に問題なくても、あまりに昔の靴はチェックが必要だと思います。

 

3.4 複数の靴の活用

 

仕事の都合などでハイヒールなどの「足に負担のかかる靴」や長時間の歩行に向かない靴を履く場合は、本当に必要なタイミングでだけ履いて、その前後はベストフィットな靴を履くという方法があります。
例えば、ハイヒールを履く場合も最初から履いていくのではなく、カバンに入れて家を出るときは適切な靴で、必要になる直前に履き替え、用が済んだらまた元の靴に戻す。といった方法があります。
逆に通勤時はハイヒールを履き、会社についたら普通の靴に履き替えると言うパターンも人によってはアリでしょう。
多少荷物は増えるかもしれませんが、一日中同じ靴を履き続けると言う固定観念は捨てて、より健康的に過ごす事を考えてみましょう。

 

 

4. まとめ

 

4.1 重要ポイントの再確認

 

本記事で得た知識を活かし、巻き爪予防に効果的な靴選びを実施しましょう。適切な靴選びは巻き爪予防の重要な第一歩となります。是非ともこのガイドラインを参考に、日々の靴選びを見直してみてください。